Dell XPS 13は、長年にわたりプレミアムモバイルノートPCのベンチマークとして存在感を示してきました。2024年モデルでは、デザイン哲学をさらに進化させ、インテル® Core™ Ultra プロセッサーという新たな心臓部を得てさらに磨きをかけた製品になっています。今回は、デルアンバサダープログラムでCore™ Ultra 7を搭載したモデルをお借りできたので、その洗練されたデザイン、先進的な機能、そしてインターフェースの質感について詳しくレビューします。
Dell XPS 13 モデル 9350 スペック確認
まずはスペックですが、以下のものになります。
- CPU: インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258Vは高性能版
- 高性能Pコア8 + 高効率Eコア4
- インテル® AI Boost (NPU) 搭載
- メモリ: 32GB
- ストレージ: 512GB
- ディスプレイ: 13.4インチ InfinityEdge (アスペクト比 16:10)
- 3K (2880 x 1800) OLED: 光沢、400nit、100% DCI-P3、60Hz、タッチ対応、Dolby Vision™、Eyesafe®
- グラフィックス: インテル® Arc™ グラフィックス (CPU内蔵)
- OS: Windows 11 Home
- 接続性: Wi-Fi 6E / Wi-Fi 7 (構成による)、Bluetooth 5.4
- ポート: Thunderbolt™ 4 (USB Type-C™、DisplayPort 2.1、Power Delivery対応) x 2
- バッテリー: 55Whr 内蔵バッテリー (ExpressCharge™対応)
- サイズ・重量: 約295.3 x 199.1 x 14.8 mm (最薄部) / 約1.19kg~
- 入力デバイス:
- バックライト付きゼロラティスキーボード (キー間隔なし)
- 静電容量式タッチファンクションキー列
- シームレスなガラス製ハプティックタッチパッド
- その他: フルHD (1080p) IRカメラ (Windows Hello対応)、クアッドスピーカー (計8W、Waves MaxxAudio® Pro / Dolby Atmos®対応)、CNC削り出しアルミニウム筐体
搭載されているCore™ Ultra 7 プロセッサーの性能
- ハイブリッド・アーキテクチャの進化: Pコア、Eコア、そして新たに加わった超低消費電力のLP Eコアが、タスクに応じて最適なコアを使い分け、パフォーマンスとバッテリー効率を両立します。
- インテル® Arc™ グラフィックス: 大幅に強化された内蔵GPUは、従来のIris Xeを凌駕する描画性能を発揮。軽めのゲームや写真・動画編集などのクリエイティブワークがより快適になります。XeSSアップスケーリングにも対応。
- AI処理能力 (NPU): 内蔵されたNPU「インテル® AI Boost」が、ビデオ会議時の背景処理 (Windows Studio Effects) やノイズ除去、将来のAIアプリケーションを低消費電力で高速に実行。PCの使い方そのものを変える可能性を秘めています。
Core™ Ultra 7搭載のXPS 13は、日常的な作業はもちろん、プログラミング、データ分析、マルチメディア編集といった負荷の高いタスクも、薄型軽量ボディながらスムーズにこなす能力を持ちます。特にNPUの存在は、今後のソフトウェア環境において大きなアドバンテージとなるでしょう。
Dell XPS 13 モデル 9350 ベンチマーク性能

CPU Markスコア
PassMarkのCPU Markテストは18,302点でした。
CPU Markスコアの目安としては下記スコアになります。
- 7,000点以上:Web閲覧・動画視聴・Office作業が快適
- 10,000点以上:ビジネス用途でストレスなく使用可能
- 15,000点以上:ハイエンドPC相当
- 18,000点以上:ゲーミングPCや専門的な編集機に搭載されるレベル
デザインと質感:ミニマリズムの極致
最新のXPS 13は、これまでのモデル以上にミニマルでシームレスなデザインを採用しています。
- 筐体: CNC削り出しのアルミニウムは、剛性が高く、ひんやりとした高級感のある触り心地です。エッジのダイヤモンドカット加工も健在で、細部まで作り込まれています。
- ディスプレイ: 4辺極細ベゼルのInfinityEdgeディスプレイは、画面への没入感を最大限に高めています。特にOLEDディスプレイなので、漆黒の表現と鮮やかな色彩表現が素晴らしいです。
画面タッチとキーボード・タッチパッドの質感

画面タッチ:
多くの構成でタッチスクリーンが選択可能です。特にOLEDやQHD+モデルでは標準搭載されています。ガラスで覆われたスクリーンは滑らかで、指での操作に対する反応も良好です。Windows 11のタッチ操作や、ペン入力(別売りの対応ペンが必要)にも対応しており、直感的な操作を可能にします。光沢仕上げのため、映り込みはありますが、発色の良さとタッチ機能は大きな利点です。
キーボード (ゼロラティスキーボード):
キーキャップ間の隙間(ラティス)をなくした「ゼロラティスキーボード」は、見た目に斬新で、キーボード面全体がフラットな印象を与えます。キーキャップ自体は従来よりも大きくなり、タイプミスをしにくい設計です。
- 打鍵感: キーストロークは浅めですが、しっかりとしたクリック感とフィードバックがあります。長文入力も比較的快適に行えますが、従来のキーボードに慣れていると、最初は少し戸惑うかもしれません。打鍵音は静かな部類です。
- ファンクションキー列: 物理キーではなく、静電容量式のタッチキーになっています。通常はメディアコントロールなどが表示され、Fnキーを押すとF1~F12キーに切り替わります。バックライトで表示が浮かび上がり、未来的ですが、物理的なフィードバックがないため、ブラインドタッチには慣れが必要です。EscキーとDeleteキーは物理キーとして残されていることが多いです(構成による確認が必要)。
タッチパッド (ハプティックタッチパッド):
パームレストと一体化した、境界線のないシームレスなデザインが特徴です。ただ慣れるまで時間が必要かもしれません。
- 質感: 表面は滑らかなガラス製で、指の滑りは非常に良好です。
- 操作感: 物理的に押し込める機構ではなく、ハプティックフィードバック(振動)によってクリック感を再現しています。クリックの強さや感度は設定で調整可能です。どこを押してもクリックが認識されるため、操作エリアは広大です。最初はクリックポイントが分かりにくいかもしれませんが、慣れると非常に快適で、見た目の美しさと相まって先進性を感じさせます。
キーボード周りの雰囲気動画
Dell XPS 13 モデル 9350 の良い点と悪い点まとめ
良い点 (Pros)
- 洗練されたミニマルデザイン: 所有欲を満たす美しい筐体と質感。
- 高性能かつ高効率なCPU: Core™ Ultra 7による快適な動作とAI機能。
- 優れたディスプレイ品質: 高解像度・高色域のオプション、没入感の高いInfinityEdge。
- 先進的な入力デバイス: 未来的なゼロラティスキーボードとハプティックタッチパッド(慣れは必要)。
- 良好なタッチスクリーン体験: (対応モデル) 滑らかで反応の良い操作感。
- 薄型軽量: 高い携帯性。
悪い点 (Cons)
- 高価格帯: 最新技術とプレミアムな素材のため、価格は高い。
- ポートの少なさ: Thunderbolt 4 (USB-C) x 2 のみ。アダプタが必須になる場面が多い。
- インターフェースへの慣れ: 静電容量式ファンクションキーとハプティックタッチパッドは、従来のユーザーには学習コストがかかる。
- 発熱とファンノイズ: 高負荷時には、薄型筐体ゆえの熱やノイズが発生しやすい。
- アップグレード不可: メモリはオンボード。
まとめ
最新のDell XPS 13 (Core™ Ultra 7搭載モデル) は、ミニマリズムを追求したデザインと、Core™ Ultraプロセッサーによるインテリジェントなパフォーマンスを高次元で融合させた、まさに次世代のフラッグシップモバイルノートPCです。
特に、シームレスなハプティックタッチパッドやゼロラティスキーボード、静電容量式ファンクションキーといった先進的なインターフェースは、このモデルのデザイン哲学を象徴しています。タッチスクリーン(対応モデル)の品質も高く、直感的な操作をサポートします。これらの新しい操作系には多少の慣れが必要ですが、未来的なコンピューティング体験を提供してくれるでしょう。
Core™ Ultra 7のパワーとArc Graphics、そしてNPUによるAI機能は、ビジネスからクリエイティブまで、あらゆるシーンで活躍するポテンシャルを秘めています。
価格やポートの少なさ、インターフェースへの適応といったトレードオフはありますが、最高のデザイン、パフォーマンス、そして先進性を求めるユーザーにとって、Dell XPS 13は依然として最も魅力的な選択肢の一つであり続けることは間違いありません。